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「ハァハァハァ・・・・・・」 体の至る所に傷を負いながらも、 息を切らせながら全力で走るジャック。 彼にいったい何があったのか? 話は2時間ほど遡る。 ジャックはチキンの肉を手に入れる為、山小屋に向かっていた。 途中ゴブリンなどのモンスターに遭遇したものの、最初の頃とは違い苦にもならなかった。 「自分の成長を実感できるっていいなぁ〜」 などと、少し有頂天になっていた。 『油断大敵』 まさにこの言葉が今のジャックには当てはまっていたのだろう。 特に苦もなく山小屋へたどり着いたジャックはチキンの捜索を開始した。 だが、チキンの肉を手に入れるのは予想以上に困難だった。 幾度か遭遇するもののすぐ逃げられてしまうのだ。 「こうなったら意地でも今日中に手に入れるぞ!」 ジャックはこの時頭に血が上っていた。 そして、その後遭遇したチキンを逃がすまいと深追いをした結果・・・・・・ 「ぐわぁ!」 いきなり何かに吹き飛ばされ山小屋に体をしたたかにうちつけたのだった。 「い、痛てぇ・・・・・・な、何が起こったんだ!?」 頭を痛みから抑えながら前を見ると、そこには巨大なイノシシがいた。 そしてそのイノシシはジャックが生きている事を確認すると再度突進をしてきたのだった。 「や、やべぇぇ!」 必死に体をひねり回避を試みるが、完全にはかわしきれずわき腹に猛烈な痛みを感じた。 「なんだってこんな強いモンスターがいるんだ・・・・・・」 激痛をこらえながらなんとか体勢を整えるが、痛みからやはり剣もまともに握れなかった。 「そういやジョセフさんが、手強いモンスターがいるって言ってたな」 呟きながら息を整えるが、内心は手強いどころじゃないだろ! と、毒を吐きたい気持ちだった。 だが、巨大なイノシシはジャックに休む暇を与えない。 再びその巨大な体で突進してきた。 かわす事は不可能と考えたジャックは盾を構え精一杯防御する事にした。 だが、当然耐えれるわけもなく吹き飛ばされる。 ここで幸いだったのは飛ばされた先が町へと向かう細道側だった事だ。 全身痛みを感じない場所はなかったが、このままでは死は確実。 「くそっ!」 気力を振り絞り立ち上がったジャックは逃亡を図った。 幸い巨大なイノシシとは吹き飛ばされた事で距離があった為か ジャックは逃げる事に成功した。 そんな訳で全力で走っていたジャックだったが、精も根も尽きたのか途中で座り込んでしまった。 「こ、こんなにしんどい依頼だとは夢にも思わなかった・・・・・・」 ジャックの偽らざる気持ちだろう。 『何事も慎重に行動せよ。情報を手に入れる手間を惜しむなよ』 師匠たる師範代の言葉が浮かんだ。 チキンの特性、そしてあの巨大なイノシシの存在。 考えてみれば情報を集めれば今回の問題はかなりの確率で防げた。 「迂闊というか、油断・・・・・・だよなぁ」 溜息を吐きながら肩を落とす。 「とにかく、一度町に戻って情報を集めよう!」 痛む体を気合で起こし再び町へ向けて歩き出す。 「あの巨大なイノシシを次は倒してみせる!」 ジャックはそう心の中で誓うのだった。 情報の大切さを知ったジャック。 彼のリベンジはなるのか? 以下次回へ続く・・・・・・。 ![]() (7)前へ / (9)次へ |
